アマガエルの大合笑

更新速度:ポルシェよりはるかに遅い ぴろよによるお笑いブログ ライブ多め

喋喋喋るvol.109 2018-01-21-010

書いていないライブが

たまることもある。大抵都内近郊で働くのだがたまたま移動に1時間以上かかる場所が3日続いただけで更新が止まる。疲れたまる・更新止まる。
こうやって私は身体酷使することの無益さを知る。

喋喋喋る

馬鹿よ貴方はの新道竜巳がホストとなり中野440で定期的に開かれる1時間のトークライブ。2016年10月スタート。
・・・がシンプルに書いた時のこのライブの紹介。
私は「評論家・新道辰巳」「ライブ主催者・新道辰巳」に「芸人・新道辰巳」に寄せるそれよりも大分深い興味があるのでもう少しねちっこく書いてみたい。
最近では芸人のみならず大のお笑い好き・お笑い評論家としても名を馳せつつある新道は、自身のネットラジオ「ごみらじお」でお笑いに対する愛・考察・分析・評論を語るだけでは飽き足らず、「仕事関係ない・趣味・自分の城・独壇場」*1として「喋喋喋る」をスタート。開始当初は毎週木曜21:30~のペースであったが、それが1日で2-3回開催となり、新道の仕事の都合で木曜が金曜になり火曜になり・・・。今は曜日未定・1日平均3組のペースに変更されている。
ちなみに正式な読み方は「シャシャシャベル」。ただ私はライブの感じと字面から「シャベルシャベルシャベル」と勝手に呼んでいる。
象徴的なのは初回ゲスト。お笑いライブ企画団体U&Cエンタープライズ代表のしぶやまみ。芸人ではない。このライブ「今本当に新道が話を聞きたい人」がゲストになっているし、新道のその「話したい人データベース」の貯金は尽きることなく増えていく一方だろうから「誰を呼ぼうか」と迷うことは多分ほとんどなく、スケジュールの合う人を順に呼んでいく作業なだけなんだろう。逆に本当に話してみたいが小屋サイズやライブの趣旨から呼べない人もいるんだろうな・・・等々。人選だけ見てもこちら側の妄想も広がるばかりだ。
初回開催当初のことを割と明確に覚えているのは、私としても開催告知を何かのライブで聞いた瞬間から何か面白そうなことが起こる予感がビンビンしたからでもあるし、しぶやに続く、マザー・テラサワ・ランジャタイ伊藤の後の第4回、初コンビゲスト・ヤーレンズ回に早々と足を運んだからでもある。*2
芸人ならではの裏話・共感話、表向き女芸人マニアとなっているがお笑い全般にアンテナを向ける評論家としての鋭い切り口、そして心の奥底に潜むクズ人間の一面が思わずあふれ出る瞬間・・・等々がこのライブでの新道のホストとしての立ち位置を確固たるものにしているし、他のトークライブと一線を画す唯一無二のものにしている。本当であれば私ももっと足を運びたい。ただ、毎週やっているから次でいいかというファンにありがちな慢心と他ライブとの優先順位付けで、100回を超えた今でも結局10回程度しか足を運んだことがない。スケジュールアプリに「喋喋喋る」とだけメモられて行けなかった回も何回もある。新規客も「中野440」というなんだかよくわからない小屋に入るのを躊躇している人も少なからずいるのではないかと思う。
ただ、自戒の念と宣伝を兼ねて。このライブ行けば必ず笑顔で「へぇ~!!!」となる。必ずだ。新道が笑いを深く愛し深く理解しているからこそ、聞きたいことのリクエストをこちらから出さずともまさにかゆいところに手の届く質問を次々と投げかけるし、たまにホストであることを忘れて自分語りを始めたとしてもそこにも食いつき甲斐十分だし。いつまでもこの規模とペースで続いて欲しい願望ともっともっと多くの人に知ってほしい(いや多分知ってて足を運んでいない人という方が多いと思うので正確には足を運んで欲しい)願望が、私の中で丁度半々に交錯するライブ=喋喋喋る。一番好きなライブは?と聞かれて答えないまでも頭に思い浮かべるライブ=喋喋喋る。

金になる仲の悪さ・金にもならない仲の悪さ

ゲストはパーパー
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山田愛奈から改名したあいなぷぅ。どうやら姓名判断で「絶対売れない名前」とよしもとの占い芸人アポロン山崎に言われたことがきっかけらしい。同姓同名のモデルのことまで心配していた。ほしのディスコは似顔絵中で同期の名を叫ばされている。「狩野英孝に会いたい」も同期の名も二人の入りの時にはまだ書かれていなかったらしい。
この新道による似顔絵、正確には第何回からはじまったことなの?気が付いたらという感じ。
客席は男性多めの印象。考えてみればわかることだが少しだけ意外。
大きくは
■コンビ仲の悪さ
■新道の恋愛相談
の2つがテーマ。

コンビ仲の悪さの質が違うパーパーと馬鹿よ貴方は。ネタ合わせの時にしか会話を交わさないのは両者共通。好きではない・気まずい等なんらかのきっかけで話さなくなったパーパーと気が付いたら会話を交わさなくなっていた馬鹿よ貴方はに大きな違いが。これ、人に話して面白いというか伝わりやすいのはパーパーの方なんだよね。今後仲良くなるきっかけがありそうなのもパーパーの方だし。「ビジネス仲悪い」と言ってしまうと本当は仲良しなのに・・・と間違った解釈をされてしまいそうだが、明らかにパーパーの仲の悪さは金になる。というかいい自己紹介になる。馬鹿よ貴方はの仲の悪さは金にならないどころか触れてはいけない危険ゾーンだ。収録*3で話しかけたらナチュラルに無視されたこと、有吉の壁の打ち合わせでスタッフに(隣にいるが面と向かってではない)「僕一人でやりたい企画です」と明言されたこと等、ファラオにされた仕打ちを嬉々として話す新道。私は爆笑しながら心の中ではちょっとうつむいてたな。やっぱり馬鹿よ貴方はの仲悪さは今後も公表しなくてよろしい。

とは言え、とりあえず笑いのことはノータッチ演出を貫くあいなぷぅはさておき、ディスコも新道も昨今の「売れるコンビは仲良し」の流れに懸念を抱いていないわけではない。さて今後どうなるナカワルコンビ・・・。

男には興味がないがやや美食のあいなぷぅを客前で堂々と食事に誘いつつ*4自身の「ピラミッド構造を利用した女性の口説き方」を語る新道。そういやこの話の間、ディスコは相槌しか打ってなかった。それくらい新道の変態性が際立つトークだったので、キーワードのみ。「10人そろえる」「ランク」「沢尻エリカ」。モテないことを嘆いて何もしないかそれに対する自虐を呟く人は何人も見たことある。新道は恋愛に関して徹底して頭を使い、手を尽くす。そしてその結果「モテない」。テレビにもコンスタントに出て、M-1決勝経験者でもあるという前提を忘れてはいけないので「その割には」という冠がつきそうだが。新道はきっと何に関してもそうなのだ。お笑いを見ても分かる通り、いつも失敗しているわけではなく成功しているものもある。が、何もしないで指をくわえているのではなく、分析して努力して実行する。
愛おしいという形容詞をつけたりうまく書けば美談に出来たりしそうだが、うん、やっぱり新道怖い。狂ってる。
だから興味深いのであるが。あ、いや好きだし。

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ディスコの手の動き=彼の人柄の表れ。あいなぷぅこのワンピ―ス大好き。


喋喋喋るvol.109
日時:2018/1/21(日)13:00~60分
場所:中野440(中野)
前売:1000円 当日:1300円
マセキは若手芸人に営業経験を積ませるために「若手芸人パック」みたいな感じでガンガン営業行かせるそうよ

*1:新道談の繋ぎ合わせ・意訳

*2:第5回と第6回は調べてみたが不明・・・女性芸人だった気もしないでもない

*3:太田光の名が出たのでバクモン学園だと思う

*4:この後の三拍子回であながちただのギャグではないということがうっすら判明する