アマガエルの大合笑

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R-1ぐらんぷり2018準決勝 2018-02-12-025

(編集中)

フリップネタ、迂闊に手を出すな(仮説)

R-1ぐらんぷり準決勝。終了後1.5時間後には決勝進出者が発表された。
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賞レース準決勝、やっぱり大人気。
最近の賞レースは決勝だけ見てもわかる通り全体的にバラエティ=多様性、要するに芸人側に突出した個性が求められる。厳密な審査基準など不明なので推測でしかないが特にR-1ぐらんぷりにおいては
■同ジャンル内で一番面白い
■他にやっている人がいないジャンルできちんと面白い
これが決勝進出の必須条件(これも仮説)のように思うし、この傾向が他の賞レースより色濃く出ているのではないかとも思う。「思う」といささか自信なく書いてみたが、ここ数年のロゴがポップになって以降(2015くらいをイメージ)のR-1ぐらんぷりをTVだけで楽しんでいる方でもなんとなく納得のいく傾向なのではないかと思う。
現在手元でさっと出せるデータとしてフリップネタの割合という数値がある。3回戦が3日あるうちの東京の1日に限った数値と準決勝・決勝の数値を比較しただけなので本当に簡易なものであるが以下

☆3回戦(東京2日目2018/1/29)76名中19名 25% 4人に1人
☆準決勝(2018/2/12) 40名中6名 15% 約6人に1人
☆決勝進出者(準決勝と同日に決定)10名中1名 10 %
※モニター利用はフリップネタに含まない。またフリップを小道具として効果的に使ったコントもフリップネタとしている。

非常に分類がしやすいという意味でフリップネタに目を付けた。分類しやすいという意味ではスタンドマイクを使った純然たる「漫談」も挙げられるがいかんせん「フリップネタ多いな」となんとなく思ってしまったことも今回いっちょ数えてみるかとなった動機でもあるので仕方ない。純粋に上から面白い人を選ぶというのであれば、3回戦で計測された25%という数値が決勝進出者の割合でも保たれるはずであるが*1決勝に近づくにつれフリップネタの数が減少しているのは明らかだ。
加えて、ここからは仮説・想定の域を出ないのであるが
■1-2回戦のフリップネタの割合はもっと多い
というデータも集められそうな気もしている。
フリップネタがは古くは*2バカリズムに代表されるように極めれば極めるほど「デキルピン芸人」の象徴のネタになりうるが、一人の心細さをフリップという「相方」が手助けしてくれるという利点、演技や口調で表現しきれない部分を補ってくれるかつそれを紙とペンがあれば出来るという簡易さも持ち合わせていることから、奥が異常に深いが手を付けやすいネタ=フリップネタなのではないか、と特に近年のR-1ぐらんぷりを見ていて思う。
事実と仮設の羅列だらけで何が言いたいかわからない人のために一旦整理するが
フリップネタに手を出す人は非常に多いのに近年の多様性を求めるR-1においてはなかなか勝ち上がれないコスパの悪いネタなのでは?
ということが言いたい。

2-3種類の10数年分データを集めれば↑↑の戯言に裏付けという素晴らしい後ろ盾がついた上で
R-1決勝進出必須条件(仮説)
■同ジャンル内で一番面白い
■他にやっている人がいないジャンルできちんと面白い
が断言出来るし、
☆本当に記念でR-1に出場するのであればフリップネタもいい
☆ただフリップで「勝つ」と思うのであれば極めるまで短くない時間が必要
☆決勝に出ることが目標であればフリップ以外のジャンル選択が有利→ただこれめちゃくちゃ難しい→賞レース決勝に出るのは難しい(3歳児並分析)
⇒⇒☆が3つ揃って晴れてフリップネタ、迂闊に手を出すな(仮説)を証明することになるのである。戯言に大人気なく反論するくらいならデータ収集と解析を手伝っていただきたい、ほんとに。なにせこの仮説、私が一番真相を知りたくてたまらないのだ(でもデータが集めにくくてたまらなくもあるのだ)。

2018年の決勝進出者でいきなり例外!ガバガバmy仮説

さてこれ R-1決勝進出必須条件
■同ジャンル内で一番面白い
■他にやっている人がいないジャンルできちんと面白い

2018決勝進出者で検証してみる。
①カニササレ アヤコ⇒楽器系コント
②河邑ミク⇒女の汚さ系コント
③霜降り明星・粗品⇒ツッコミ系フリップ
④濱田祐太郎⇒視覚障害漫談
⑤おいでやす小田⇒日常怒り系コント
⑥おぐ⇒ハゲコント
⑦ルシファー吉岡⇒セクシー系コント
⑧チョコレートプラネット・長田⇒小道具系
⑨紺野ぶるま⇒女の汚さ系コント
⑩ゆりやんレトリィバァ⇒キャラ系大喜利

ああどうしても河邑ミク紺野ぶるまがかぶる。しかも二人ともブス・デブを売りにするどころか美女系芸人だ。共通点しかない。my仮説の危機。
でもこんなことで慌てない。私、曲がりなりにも理系だし。法則には例外がつきもの。昨年のTHE W開催やブルゾンちえみをはじめとした女芸人のブレイク等々、メディアが今女芸人をトレンドにしようとしている動きは素人目にも明らかだ。例外が生まれたとしたらそんな「女芸人」の法則が現在のところ私の必須条件(仮説)に勝っているというだけの話だ。
ではカニササレアヤコゆりやんレトリィバァもこの「女芸人」の法則に則ったかというと、そう結論付けるのは安易な気がしている。
カニササレアヤコは楽器とは言え演奏人口が多くはない「笙」*3を用いたまぎれもなく自分の「特異な特技」をきちんと活かした唯一無二の芸であるし、私の仮説が確かなものであるとするなれば「R-1が求める多様性」に十分寄与している。
ゆりやんは予選を見ずに昨今の活躍にのみ注目すると、バラエティ番組での立ち居振る舞いや何せTHE Wの初回優勝者であること等も加味されていると思うしその意味では「女芸人」の法則に則った決勝進出に見えないこともない。しかし「キャラ系大喜利*4」で準決勝を戦った、レオちゃん、ギフト☆矢野、レーザーラモンRG、牧野ステテコ、やのぱん、藤崎マーケットトキ、霜降り明星せいや、守谷日和、アイデンティティ田島(順適当。でもきっと全部)に競り勝ったと考えると決して「女芸人」ゆえの進出とも言い切れないのではないかと思う。
これを考え出すと、ギフト☆矢野にはキャラ系大喜利に人が目を付けない「モノマネ」も加えた上、ウケも上々なので通してもよかったのでは?と思わないこともないが。

霜降り明星 粗品の機は熟した感はハンパないし、ただでさえ高いスキルを要する漫談の下地が鉄板である上に、超個性ともハンデとも取れる「視覚障害」を抱え見事「キャラ」に昇華させた(笑いにおいて敬遠されがちな要素であるのにも関わらず、だ)濱田祐太郎と予選を見に来るような客ではなくTVの前の視聴者との「戦い」は緊張感を伴う見せ所であると思うし、おいでやす小田の狂気を秘めた安心感のある芸はもはや決勝の風物詩といって過言ではないし、今大会一番の話題と勢いをかっさらっているのはおぐで間違いない気がするし、TVで下ネタをやり続けられるのにはちゃんとした理由があるルシファー吉岡に、バラエティでも注目のチョコレートプラネット長田の「器用」を超えた「技術」が芸としてどこまで広がりを見せるのか・・・・見どころしかないではないか。

3月6日が楽しみである。

復活ステージ誰が復活する?

あくまでも決勝進出必須条件のキーワードが「多様性」ということにこだわってみたい。そうなると復活ステージは
先述のギフト☆矢野、個人的にTV映えするという意味で注目しているシオマリアッチ、観客巻き込み系のコントを見せてきたヒューマン中村、意外に他に類を見ないショートコント羅列のサツマカワRPG*5、コンテンポラリーダンスで笑いを取るクロコダイル ミユあたりに唯一無二を感じるのでかなり有力なのではないかと思われる。
音響を使ったコントのマツモトクラブにも十分独自性を感じられるし、昨年マツクラ・ルシファーで同じ決勝のステージに立った実績はあれど、昨年よりマツクラ・ルシファーの両氏には「東京でしっかりした芸をやるピン芸人代表」のという共通点のイメージが強くなっている気がする。個人のさじ加減で申し訳ないが「ルシファーとかぶる」という点において一応、有力候補からハズしている。

長々と前置きをしたが、復活ステージでは準決勝の出順、1-2番と恵まれなかったことや準決勝以前での評判やウケを加味して、ギフト☆矢野・シオマリアッチの両氏予想を掲げたい。
冒頭で編集中としたがこの本文の大枠は推敲程度でほとんど変えないだろう。ただ(編集中)の文字が消えるのは以下に書く予定の各人各ネタの記録(≒レポ)が終わってからである。


ネタ

*1:この理屈は別に間違ってないよね?多分きちんと説明するのに母集団と標本みたいな単語を使う方面の理屈。まあ敗者復活の2名がフリップネタになったら実は3/12で25%になるのであったりもするが・・・

*2:あくまでもR-1ぐらんぷり開催以降の古くは

*3:こんな漢字、カニササレアヤコが出てこなければ読むことも使うこともなかったと思う

*4:随分とズルいジャンル分けであることは重々承知だがピン芸人のこの手法は特に賞レースや「TVに出やすい芸」でよく見られる傾向だと思う

*5:おばたのお兄さんをどう見るかという課題は残る