アマガエルの大合笑

更新速度:ポルシェよりはるかに遅い ぴろよによるお笑いブログ ライブ多め

よしもと漫才ライブ(15:30-) 2018-04-29-057

連休に遠出

4月末連休中にちょっとした用事で大阪に行くことが決まった。出発までおよそ2週間という時期に話がくる。商売人と娘として世間様とズレた日程で休みが取れる家で育ったのと現在フリーという立場で仕事している身として繁忙期をずらして休みが取れるので「盆暮れ正月GW、出かけずにじっとしておくべき」という教えを忠実に守ってきた。連休に遠出をするということに関して若干の嫌悪と緊張が走る。連休に遠出。一般的には普通に受け入れるべき文字列であろうことは理解出来るのだが私にとっては公道で全裸程度にはあり得ない出来事だ。まあでも遊びに行くだけじゃないしな・・・とブツブツ言いながら、ホテルも新感線も帰りの飛行機も無事確保出来ることがわかる。これには相当驚いた。GWなんか半年くらい前から気合入れないと泊りがけの外出なんて不可能だと思っていたからだ。予定は4/30-5/1に少々ある程度。半日ほど早く入って色々とライブを堪能しようと判断するまでの時間は案外短い。
それはそうと最近ライブ日記の更新が遅々として進んでいない。空白の2-4月あたりはさらっと。後はもう題名にちなんでポルシェの速さで更新したいとそう願うばかりである。日記を書き続けるモンスターエンジン西森、いつ聴いてるの?いつ読んでるの?と不思議で仕方ない爆笑問題太田、企画ライブを次々に成功させラジオの見学・聴取に余念がなくしかも大抵の単独ライブに顔を出す(だから何人かいるんじゃないかと私の中で「あいつは何人かいるはず」説が浮上している)XXCLUB大島達の顔を思い出して反省。私は彼らより時間があるはずだ。書け書くんだ私。

だから書く

NGKの向かいにあるよしもと漫才劇場。モンスターエンジンを熱心に見ていた時期に同じ建物の地下(baseよしもと)によく通っていたものだが、それが一旦今の5階になり(5upよしもと)なんだかとてもシンプルな名前に落ち着いた当劇場。今年に入って3度目ではあるが毎回これらの写真に少し圧倒される。
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なんだかいいじゃない。ちゃんと賞を称える感じ。 モンスターエンジンに加え、R-1ぐらんぷり優勝の濱田祐太郎はじめミキ・ダイアン・和牛等ならば見てみたい(ただチケット入手困難)なラインナップなのでどうにかこうにか売切れチケットを探し当てて入場することに。割と余裕を持って到着したつもりが新大阪で新幹線のチケットが見当たらずモタモタ お陰で美たんさんまで見逃す。今のところ大阪でしか観られない若手を観るのも醍醐味だったのに。
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新喜劇付きのライブを観るのが久々なのでライブ中盤に新喜劇があることに少し驚く。私はたまに(大変失礼ながら)新喜劇を観ずに帰ることがあるのでソレ対策か。新喜劇には未だ慣れない。大阪の友人は揃って好きだというが私にはあまり馴染まない。一時期モンスターエンジンが新喜劇に出演していたのがTVで放映されたのを観たことあってもだ。予定調和の笑い、これがわかったら私も本物だ。落語等の古典芸能が好きなのもあって「その時」がきそうでもあるが。
気になったので一応メモ
新名徹郎:ダ・ヴィンチというコンビでbaseよしもとで活躍
奥重敦史:おいでやす小田と土瓶というコンビを組んでいた
このあたりはいつか何かのために

他、濱田祐太郎は大分アレンジが加えられていたとは言えほぼ全組アリネタ。笑いが確実に取れるネタで連休中の客層に訴えかけるのは常套手段、とは言え東京住まいの私でも*1知ってるネタばかりというのは少々物足りない。こんなのお笑いライブファンのクソみたいなエゴ、とわかっていてもだ。そんな中でモンスターエンジンは新ネタだった。正確には金曜の単独ライブで披露したばかりの新ネタだった。これはラッキー。このためにこのライブを観たと言っても過言ではない。ただこの日の漫才劇場での3ライブともこのネタで挑んだらしいので、レギュラーのネタでも3ライブともネタを変えたであろう他メンバーよりサービス精神が旺盛とかそういう風にも思わない。特筆したいのは最近彼らの漫才の調子は頗るよろしい気がするということ。昨年のM-1予選あたりからビンビン感じる調子のよさ。ファンの熱さと暑苦しさで色々語ってしまいそうだが*2止めておく。声が非常に出ている。芸歴の浅い若手さながらだ。これが調子がいい一番の要因であるわけがない。ただ書いておきたい。そういう副産物を産みだすくらい最近のモンスターエンジンはいい。モンスターエンジン(とコウテイ)を気軽に見られる大阪のお笑いファンがうらやましい。

ここで止めようと思ったが散見されたTOKIO山口達也メンバー弄りについて少し。笑いのためにということで加害者とそのファンの心理はこの際ちょっと脇に置かせてもらう。私は被害者心理に着目。山口氏を弄る芸人たちの中に「重大な犯罪を犯した」「被害者に寄り添う気持ち」がないとしたら(もっとわかりやすく言うと「キスくらい」とかましてや「女子高生にも責任が」とか1ミリでも思っているとしたら)割とその芸人のことを見下してしまうと意見をこの事件に対して持っている。被害者の気持ちを考えて山口の名前を出すな!とは言わない。笑いのためなら時事ネタを弄るのは芸人のサガだし常套手段ということは理解している。性犯罪やハラスメントと笑いの関係が問われる時期にきていると思ってると言いたい。これからの若手にはそのあたり鈍感であって欲しくない。古い人間の悪しき考え方は若手が崩していかないと。ただし笑いという芸能では難しいのではという懸念も頭をよぎる。

鋭い観察結果も少し。

トットに失礼なことをした。これでは拍手が異様に長かった表現になっていない。私も精進が必要。



ネタ(スペシャルアクトと美たんさんは遅刻により未見)

濱田祐太郎:弄るおばさん 

軸は一緒でも観るたびに新たなエピソードが組み込まれる。今回は写真を撮った後何も言わずに去ってしまうファンの話。視覚障害のあるなしの人との差異は深刻に話そうと思えば簡単だ。それを軽妙に話せる濱田。笑いの基本なんだよな。当然が当然じゃなくなるというズレ。R-1予選以来の生濱田。また観る機会が欲しい。単独ライブ開催はいつだ。

ビスケットブラザーズ:オーダーメイドスーツ
トット:目玉焼きの調味料会議
モンスターエンジン:ドラマのエキストラ

互いに言うことを聞かない関係性というのは今のモンスターエンジンが漫才をやる上で非常に面白い着眼点な気がした。何も言わずに設定に入る大林。しかし西森を当然のように制する。それに屈しない西森。喧嘩のような緊張感とそれでいて心地よいリズム感が今のモンスターエンジンの楽しみ方なのかもしれない*3

吉本極新喜劇:うどん屋と銀行強盗と沖縄の人
ミキ:カレー

これくらいのスピードが好きなのだ。ちょっとゆったり。話も入ってきやすい。いい(スピードの)ミキと呼んでいる。十分面白いし

ツートライブ:インターネット開通

母親を「俺を産んだ女」等イキった表現を使いたがるボケ。どこで観たんだ?予選か?割と鉄板ネタなのか?

クロスバー直撃:ラーメン屋
ダイアン:職務質問
和牛:クラブ

衣裳地味になってたね、和牛。黒ジャケットタイなし川西。水田に対抗するにはあれくらいスレてる方がいいなと思ったり。

ライセンス:コマーシャル

じっくりと観ることは少ないが、アドリブっぽさを入れるネタに関心

よしもと漫才ライブ
日時:2018/4/29(日) 15:30~ 120分 場所:よしもと漫才劇場(難波)
料金:前売:2000円  当日:2500円
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*1:例えば今のところあまり東京では滅多に見られないダイアンとかツーとライブとかも

*2:何せ私がお笑いライブ通いが日常と化したのはモンスターエンジンがきっかけであるからだ。

*3:昔はもう少し一方的に大林が翻弄されていたかすんなり西森ワールドを受け入れていた中でのたまの鋭いツッコミというように楽しんでいた記憶がある