アマガエルの大合笑

更新速度:ポルシェ程度 ぴろよによるお笑いLIVEブログ

喋喋喋るvol.112 ゲスト:宮下草薙 2018-03-01-034

すっかり梅雨めいている6月東京ですが・・・

ジャニーズに対する鬱憤が爆発している誰がいるのかしらという他人事みたいな感想を持ちつつ
さて北朝鮮はどうなっていくのかしら。これで平和なんて言っていいのかしらアレハパフォーマンスカシラ・・・

なんて感情を持つことをさらさら予想もしていなかった3月のライブのことを今から書く。
冗談手帖という番組に宮下草薙が出た(そして非常に面白かったし色々考えてしまった)ことと
「こいつ、笑いの才能がない草薙みたいなやつだな」という輩・・・要するにとてもつまらない上にひねくれていて楽しくもないヤツ。草薙の才能には目を見張っているのにこういう例えに使うのは非常に忍びないが・・・と対峙したタイミングがばっちり合ったことがきっかけだ。


宮下草薙というコンビ

結成3年目の若手コンビ。少しフリーで活動していたが太田プロに所属した漫才師。

※新道画伯作:宮下草薙
コンビ結成間もない頃から馬鹿よ貴方はの新道辰巳が熱心に推していたこともあってネタを見る機会にたまたま遭遇出来たし、推されるだけあって面白いななんてとぼけた感想も持っていた。昨年あたりからあれよあれよと露出が増えライブには行かないお笑いファンにも知られるようになった。

とはいえこの日のトークライブの客は10名ほど。んー話題ってTV出演って売れるって・・・。
覚えているトーク内容は以下。☆印は冗談手帖内では話していなかったこと。
草薙がお笑いをはじめたきっかけのコンビははんにゃ
☆草薙の遅刻の言い訳が「グラブルやってた」というエピソードから「ちゃんと見ないと何もしないから管理するようにしている」(宮下)「もうめちゃくちゃイヤなんだけど管理するために宮下が近所に引っ越してくる」(草薙)
☆養成所の自己紹介で泥酔していたのは「さあ入学って決めたけど駅に降りた時もうすごく帰りたくなっちゃって、どうしよう、酒でも飲んだら気が大きくなるかなって飲んで入学式に出た」(草薙)
☆「すぐにそうやって俺らのことを分析する新道さんは好きじゃない。気持ち悪い」と本人を目の前にして(草薙)
初のトークライブとは思えない堂々たる姿。でも椅子があるのに落ち着かなくて立ってる。MCの新道が立っているのはまだしも「緊張で椅子に座れない草薙」というのはなんらかの印象深い特徴として私の頭にこびりついている。

ライブが終わり客もはけようとした際、草薙が袖から顔を出し急にしっかりとした口調と笑顔で「ありがとうございました」と言ったこともきちんと書いておきたい。人前に立つ出役としての自覚があるんだなという感心と同時にやはり挙動が突拍子もなくつかみどころのない人間だなという戸惑いが沸いてなかなか印象的だったのだ。ま、草薙は本当の「天才」なんだろうということでその感情に折り合いをつけている。

ニュータイプ珍獣使い

草薙はもしかしたら誰が嫌いとかではなくストレスがたまっているということを臆面なく表に出せる人なのかもしれない。で、間違いなく言えるのが天性のお笑いの才能が彼に備わっているということ。それをうまく自分で扱えていないのか扱えていないフリをしているのか私程度の人間にはわかり得るはずもない。
トークライブでというよりTVを見て色々考えさせられたのが宮下。
元ピン芸人だし清潔感のある見た目だしトーク担当だし、前に出ようと思えば出られるのに「じゃない方芸人」として宮下をタテる覚悟を感じる。
割と損な役回りを買って出ている気がする。相方の近くに住んでダメ出しして、相方にうんざりされ、お前は嫌だと言われ・・・(どこまで嘘か本当かわからないけどね)
まあ人前で多少の演出はあるかもしれないが、普通何も期待していなかったらそこまでダメ出しは続けない。ブラック企業のパワハラ上司だって、ストレスに任せて部下を怒鳴り散らすけど、なんとなく自分が気持ち悪いから部下のことを思いついたようにおだてるし、所詮指導のいう名のストレスのはけ口なので会社内で完結して家に持ち込むことはない(部下はストレスを四六時中抱えることになるけどね)。
宮下は決して飴を与えずに草薙に嫌われようが何しようがダメ出しを続ける。近所に引っ越してまでというところがすごい。
これを執着のある相方と片づけてよいのだろうか。草薙に愛はあるかどうかまではちょっとまだわからないが、少なくとも草薙の才能を信じて一緒に売れることも信じてやっていく覚悟をした芸人という風に私の目には映っている。

なんかいいなこの二人。あまり見たことがないタイプ。
珍獣使いで思い浮かぶのがオードリー若林・南海キャンディーズ山里・ゆにばーす川瀬名人あたりなのだが、彼らはいずれも相方もコンビの方向性もプロデュースしつつネタも自分で作る。宮下は多分自分がネタを作れてもネタ作りを草薙に一任しているという感じがする*1。そこがなんとも言えず新しい。
なんか本当にいいな。まず相方の才能を認めているというのがとてもいい。仲が悪いといったところでそれはあくまで見た目の話。それを寄せられている草薙はもしかしたらたまったもんじゃないかもしれないが「信頼」を感じる。「お前を信頼しているから言うんだぞ」という安っぽい責任逃れや「あの人は自分を信頼してくれているから叱ってくれるんだ」というただのストレスを逃れるために自分に言い聞かせるのとは違う「信頼」。宮下は覚悟を持ってダメ出しをしているし、草薙はそれに対するストレスをきちんと表面化する。宮下草薙の関係を「仲が悪い」とメディア的には表現したいのかもしれないが、この仲の悪さにはワクワクする未来しか感じられない。最近人に不信感を抱かざるを得ないような生活を送っている自分がみじめになってくる。馴れ合いじゃない信頼。才能に対する信頼。何度でも言ってしまうがいいな、宮下草薙。
あまりに「いい」を連発しているので敢えて触れておくが冗談手帖内のリズムネタはひどかった。ひどすぎて面白いという結局ポジティブな印象を持つことになっているんだけどね。そして冗談手帖内で過去リズムネタのお題を振られたのは過去にAマッソ・こゝろ・真空ジェシカ・・・いずれも普段リズムネタをやらなそうというわかりやすい共通点以外に認めざるを得ない「才能」や「期待」を感じるコンビが多いことも特徴な気もしている。まあ冗談手帖という番組自体、「才能」や「期待」がある芸人が呼ばれているので私の主観が強いが宮下草薙も例に違わないし、同じような感覚を鈴木おさむも持っていたら嬉しい。持っていなかったとしてもリズムネタが振られたコンビは結局深い印象を残している。冗談手帖でリズムネタ、芸人は苦労するだろうが苦労した分の爪痕は十分残せるいいテーマだと個人的には思っている。(割と賛同を得られる気もしている)
さておき、この宮下草薙をはじめキュウ・まんじゅう大帝国あたりがM-1グランプリ2018をざわつかせるダークホースの筆頭になりそうだと今のところ踏んでいる。個人的にはランジャタイ・Aマッソあたりにひっかきまわしてもらいたいのだが、なんと言ったらいいのだろう。客席からライブを見ていて感じる圧倒感やオーラからなんとなくぼんやりとこんなことを書きたくなる気持ちにさせるのである。
色々と楽しみしかない二人のことをM-1にまで思いを馳せるくらい一晩考えていた。良い夜だった

喋喋喋るvol.112
日時:2018/3/1(木)20:00~60分
場所:中野440(中野)
前売:1000円 当日:1300円

*1:2018年6月14日現在未確認の情報。きちんと確認したら追記予定