マドンナ。(芸人) 襲来
はじめに
なんとなくぼんやりしていた夢が割とちゃんとした目標になり 思考の大胆な方向転換が必要だと気付いたのが本当につい最近の当方(41)♀
夢がまだぼんやりしていた頃は全ライブ記録にとても意味があった気がしたけど 目標に向かうにあたりこのブログで全ライブの報告はする必要はなくなった。 でも楽しいからお笑いで気になったことは書き続けていこう、そうすれば辻褄があう。 じゃあインターネット配信番組は?ぼんやりした夢には必然だったけど目標には不要なのでは? うん、でも楽しいから遊びで続けよう。
最近そんなことを考えていた。 そんな折、初にしてBIGなゲストマドンナ。襲来。 肩の力を抜いた番組に大きすぎて念願にもしていなかったライブスターが遊びに来てくれるってなんという皮肉。
そう、襲来だ。エヴァンゲリオンの使徒のノリで使っている。 めちゃくちゃに破壊されたということではなく、私がエヴァンゲリオンというアニメを自己への執拗な問いかけというテーマで眺めているし、今回のマドンナ。ゲストの件は私の中で執拗な問いかけが起こるほどのことだったのだよということをなんとなく匂わせたくて、だ。
どうしよう。 「文章中でスターには敬称を付けない」の私の確固たるポリシーが崩れる。最高峰の敬意だと思っていたのに・・・。 下手に若干縮んだ距離と相変わらず舞台の上下という距離感ゆえ必然的に生まれる別の敬意により敬称を付けざるを得なくなってしまった。 本人を目の前にしていない時、スターに「さん」付けするなどおこがましい。「さん」は敬称であると同時にある種の「馴れ馴れしさ」「私が好きではないタイプの距離の近さ」を示唆するものだからだ。これはあくまでも私の美学なので、スターに「さん」付けをしている人は気にしないで欲しい。「さん」は敬称だよ。付けておけば間違いないよ。ただ私はそれをわかった上で付けない、を通してきたんだよ。 ただマドンナ。のお二人(お二人とか言ってるし)に関してはもうなんか「さん」を付けないと自分の中で矛盾が生じる。ああああああ。
でだ。「松浦さん・石倉さん、遊びに来ていただいてありがとうございました」なんてわざわざ書くわけはない。これは直接言ったし何より強く思っているからそれでいいんだ。ここは番組MCという立場よりイチお笑いファンとしての立場を色濃く出して、ファンだったら本当に知りたい放送の裏側をレポ形式ではなく私見タップリ、極力冷静に書いてみたいと思う。そう遠くない未来にマドンナ。がお笑いファン以外の目にも触れる日にこの記事が貴重な面白記事なってるといいな、の願いも込めて。
諸々の前提
私のやっているインターネット番組。「お笑いポルシェ」という、私はお笑いライブが好きなんだよ?みんなもどう?という主旨の番組だ。 気になる方はこちら→
freshlive.tv この中から「お笑いポルシェ」を探していただきたい。 ♯9がマドンナ。ゲスト回。欠番か「公開終了」となっていると思う。 生限定約束での配信だったのだ。でもハネた。本当にハネた。アーカイブをお見せ出来ないのが本当に残念。
----追記---- もうfreshliveは見られません。私はちんけな無料会員だったので。 ----追記了---
さて、お二人が番組に遊びに来てくれることになった経緯を簡単に。 ♯8を観てくださったマドンナ。ファンの呟きが全てのはじまりだ。
FRESH LIVE というライブ配信番組のお笑いポルシェという番組で夏のおすすめライブに「マドンナ。」を
— fukui-xyzee (@Xyzeee8721mtyh) 2018年7月19日
取り上げてくれています!😁https://t.co/56EMFcyTtc#マドンナ。#松浦周作#石倉智喜#漫才ヒーローズ#お笑いポルシェ#松本ぴろよ pic.twitter.com/h4wy9WekDv
お笑いポルシェ見させてもらいました!ぴろよさんが
— 松浦周作 全世界全て行く!! (@madonnamatsuura) 2018年7月19日
「よしもとだけど地下ライブばんばん出てるマドンナ。」
最高のキャッチコピーやな!ありがとうございます! pic.twitter.com/7YokkPzyPs
@piropiroyo お笑いポルシェありがとうございます!
— 松浦周作 全世界全て行く!! (@madonnamatsuura) 2018年7月19日
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ご本人様・・・・厚かましいことこの上ないですが番組にも遊びにいらしてください。ありがとうございます。
— 松本ぴろよ (@piropiroyo) 2018年7月19日
そう、これで人気芸人が弱小インターネット番組に出演してくれる時代。 夢がある。夢がありすぎる。SNSジャパニーズドリーム。
本編では ネタ→雑談→質問コーナー とよくありそうな番組の流れながら 確かにハネた。本当にハネた。何度でもいう、本当にハネた。 アーカイブ、もう一生外に出てこられないのかな。もったいない。
マドンナ。紹介も兼ねた本編補足
本編を見逃した方はもう見ることが出来ないが、その本編を補足する形でマドンナ。ってこんな人だよというのをちょっと書いてみたい。
【ボケとツッコミ】 トークでは松浦さんがボケ・石倉さん・ツッコミになりがち、漫才では自在。 1つのネタで二人とも両方の役をやるトリッキーなネタもある。 2018年8月現在は松浦さんツッコミ・石倉さん・ボケで一旦落ち着いている様子。
【上京話】 活動拠点を大阪から東京に移したのは2014年。 「よしもと 大阪 東京」で検索したって簡単にはひっかからないけど なんか大変そうだなとみんなが知ってるこれ。 そのあたりの話を配信で聞く気満々だったのが、聞かなくて正解。 お笑いファンの悪いクセしか出なそうなこの話題、あんな楽しい神回には不要。 こんな話題を振ろうとしていた背景に「伊集院光とらじおと」にゲスト出演した神田松之丞*1のことがある。彼はファンならではの愛と視点と、彼の極上の話術でラジオ生放送中に伊集院から「(自分の)深夜ラジオ番組は近々閉店する」との歴史的と言って過言ではない発言を引き出した。 私は本当にアホなのでこういうことに非常に刺激を受けてしまうのだけど、私程度のちんちくりんが大ケガしか予想されない話題を振らなくてよかった。ほっと胸をなでおろすとはこのことである。
【怖いという第一印象】 芸風(ほぼネタしか観たことなかった)と「絶対M-1で優勝したい」と公言する姿勢からストイックというキーワードがこびりついて、 私に彼らを「怖そう」と思わせていた。話してみるとあんな温厚なのに、基本美形ということも手伝っていると思う。 あと多分関東人にとってコテコテの関西弁は異文化という怖さもあるのだろう。多様性多様性と気取ってもなんの実践も出来ていないあたし・・・。 黙って佇んでいる姿にもピリピリしたものを感じていたのよね*2。 ただ接してみると、絶対的に真面目ではあるけどストイックというよりはお笑いを心の底から楽しんでいる様子の方が伝わってきた。 全然違ったな。本当に怖いってイメージが全くなくなりましたわ。
マドンナ。紹介も兼ねたファン的視点
ここから一気に文章が気持ち悪くなる。なぜなら私はお笑いファン。ファンとは視野が非常に狭く思い込みが激しい生き物である。 共演者として、ではなく、マドンナ。トークショーを最も近い距離で堪能したファンとしての文章を書いておきたい。 そのあたりご了承願いたい。
今回色々初の試みで観覧客を招いた今回の配信。基本的に「お笑いが好きだけどマドンナ。をまだ知らない人」に限定して集めたのだが やはり、やはりだよね・・・ということで最初にツイートで拡散してくださった方の周りのファンの方もお呼びした。
そうしたらこんなイラストをいただいてしまった。
描いたご本人は絶対にマドンナ。のどちらかに差し上げたかったはずだ。 ただ私はすごく描きやすい顔をしていると主張し続けているにも関わらず 似顔絵を描いてもらったこともなければ今後描いてもらう機会もそうそうないだろうということと 何より嬉しすぎて興奮した流れで私がもらってしまった。へっへっへ。
あーすげー。こういうファンの方がいらっしゃる方がゲストかよ!さすがだな。 って思っていたら
こんな控室を用意したにも関わらず、松浦さんはファンの方含めた観覧客がいる控室でサービス&談笑しまくっていた。 相方の石倉さんも感心する松浦さんのファンとの近さと人懐っこさ。 会いに行けるスターかよ・・・。
ところで最近読んだ本に「今就活で人気なのは体育会系の学生よりカワイゲのある学生」って明記してあった。 「やっぱりな」となった私。かわいいに対して大げさに言うと「現代を生き抜く重要なファクター」と捉えている部分がある。 カワイゲがない人は次から会うのが億劫になってしまう。
そう、一瞬「怖いかも」と思っていたマドンナ。のお二人は非常にかわいい。
私服も愛嬌も時折見せるやんちゃさも全てかわいい。ただ最大級かわいいと思ったのはあんなに面白いのに私を含めた色々なことを面白がる姿勢だ。あれ、多分礼儀とかそういうレベルを超えて(まあ礼儀もあるのかもしれないが)色々なことに興味があるのだと思う。色々なものを受信するアンテナが強いのだ。
「ぴろよさん面白いっすね~」 かわいすぎる。
かわいいを連呼してふと考えた。
実際日常生活で出会うとしたら、
石倉さんは年齢差もそのままの後輩として、
松浦さんには3つ上くらいの先輩として会ってみたかった。
で、私は二人にこう言うんだ。
「石倉ぁ!彼女がB'zのコンサート行ってくれないってならあたしが一緒に行ってあげるよ」
「松浦さん~、最近全然遊んでくれないじゃないですか。ご飯連れてってくださいよ」
いい。これ、悪くない。
あと本当にどうでもいいが、きっと石倉さんの部屋はきちんと整頓されていて松浦さんの部屋はごちゃごちゃと整理されていない、はずだ。思っちゃったんだからしょうがない。こういうことも事細かに書くのがファンだ。
そして二人は丁寧で真面目だ。 今日日(きょうび)、本気で「芸人が真面目?ぷっ」とか嘲笑するような方っていらっしゃるのか。 だとしたらそんな方と私は合わないわと切り捨てて、少し私の考えを話すとする。(いやさっきからずっと私の考えと妄想を話している) 真面目で丁寧な人のところには色々なものが集ってくる。人・モノ・金・情報・・・・。 要するに真面目で丁寧って芸人のイメージからかけ離れるようで、売れるための十分条件なのだ。 石倉さんの手売りチケット話*3しかり、だが 会場に入ってきた瞬間から打ち合わせ、休憩中、放送中・・・彼らはリラックスしていながらも常に丁寧に動作する。 彼らが見せた、疑問に対するツッコミ・違和感に対する反応やフォロー・表に立つ者としての見せ方へのこだわり・反省・感謝・・・忘れないためにこの文章を書いているところもある。無意識で正直な真面目さと丁寧さ。
最近特に自分にも「真面目を恥じない。細かくなくていいから丁寧に動く」ってずっと言い聞かせているところだ。 あのお二人はそれをさらっとやりこなしていた。 才能溢れる人でかつ真面目で丁寧な人って実はあまり見かけないので思いがけず貴重な体験をしてしまったわけだ。 完全に見習おうと思っている。どんな本より経験より勉強になった。
特等席で観覧したマドンナ。トークショー・・・ とは言え私もドキドキしながらそのトークに混じらなくてはいけなかったのだが 「本番中に一回もマイナスの感情を抱いていない」 これは本当にすごかった。
私は喋る時に同時に相反するこんなことを考えていたりする。
・トークで笑いを届ける芸人さんにはならない、なれない
・ヒトに話して伝えるという仕事をしているので喋りにある程度の矜持を持てるように
「しゃべる」ということに対して逃げ道を作りつつ完全に逃げないというような。
これ、人前で緊張なんかせず気楽に喋ることが出来つつも喋りの才能に触れるとある程度の窮屈や落胆を感じるっていうすごく面倒臭い思考だ。
・トークで笑いを届ける芸人さんにはならない、なれない
って思っているから
マドンナ。の二人の圧倒的なトークスキルに至近距離で触れた際、勝負しようっていう気すらなくなる。
楽しもう。委ねようと。
・ヒトに話して伝えるという仕事をしているので喋りにある程度の矜持を持てるように
って思っているから
それでも一生懸命話す。
これで全くみじめにも悔しくも苦しくもならず、本当に60分間があっという間に過ぎた。
ん?と思う方もいるかもしれない。 優れたトークスキルを目の前に勝負しようという気すらなくなるのも本当なのだが それで敗北感を感じないかと言われるとそんなことはないのがマドンナ。に会う前に私が散々してきた思いだ。 若干惨めに、若干悔しく、若干苦しくなったりした。そんな思いを嫌というほどした。(でも喋るという行為が楽しすぎてちょっと忘れていたかもしれない)
圧倒的トークスキルのマドンナ。のお二人の前では繰り返すが 全くみじめにも悔しくも苦しくもならず、本当に60分間があっという間に過ぎた。
思い出すだけで鳥肌が立つ。 キーワードとして団体芸とか、表舞台に立つ人の周囲の人への気配り・・・ みたいなのが溢れ出るが何が正解なのかわからない。
スターは観客だけではなく舞台の上の人も楽しませることが出来るのだよ。 気付いたけど見習えるか。ちょっとレベルが違い過ぎて実践出来る日は遠いと思う。
売れるというのは運やタイミングもあるので断言してはいけないことなのかもしれないな、と 最近なんとなく思う様になってきたのだが、 かわいくて丁寧で真面目で才能と外見とオーラと華に恵まれたお二人は 論理的には売れる準備は十分に整っている。逆をいうと売れるための準備はもうバッチリ。 後は本当にタイミングと運をただ待てる方々だと言ってしまって問題はないかと。
そんなマドンナ。のお二人が今よりもっともっと多くの人に知られて愛されている未来、
恐れ多くて話しかけられないのも
一度共演したことがあるという一点のみで慣れ慣れしくするのも
どっちもピンとこないな、ダサいな、そんな私になりたくないなって思った。
少し話は横道にそれるがお二人があまりに見事に私のことを面白がりノセにノセまくったため調子こいて、最近抱いた人生の目標みたいなもの(割と近しい人にしか話していない)のあらすじを喋ってしまった。
本当にこの目標が叶ったら、
恐れ多くて話しかけられないことも
一度共演したことがあるという一点のみで慣れ慣れしくすることもなく
確実に今と立場が変化しているだろう(そしてそれが彼らにとって幸せなことであろう)マドンナ。と対等にお話が出来るんじゃないかな、って本気で考えている。
ん、頑張ろっと。
てかこの写真よくな~い?青春って言葉が頭をかすめる。
もう一人の出演者がいないがこの写真がよすぎるのでこれで〆
左から石倉さん、あたし、松浦さん
---追記--- 2018・12惜しまれつつ解散していまったマドンナ。 なんとこの時のアーカイブをアップすることをご本人達からお許しいただきました。 freshliveではなくyoutube転載です。はい。 ちょっとルール的にグレー(freshに確認取れないから)な感じもしますけどどうぞ。