アマガエルの大合笑

更新速度:ポルシェよりはるかに遅い ぴろよによるお笑いブログ ライブ多め

さらば青春の見取り図 2018-03-18-041

ワーキャーの代わりに

私の移動に「均す」という概念がない
先週は大阪⇒千葉⇒大阪・神戸と自宅にいる日数が極端に少なかった。
まるで売れっ子だが関東から一歩も出ない月だってある。

そんな予定が決まりつつある時期にさらば青春の光と見取り図のライブ「さらば青春の見取り図」が目に入った。

※このバッチ、よしもとはザ・森東に許可はとっていないらしい。 実は今回の大阪入り、日曜でも十分間に合ったはずなのだがこのライブのために前日の18(土)に大阪入りした。
次のM-1でも話題をさらうのではという見取り図と、キングオブコントでしずる・うしろシティとの三つ巴を(私が)願ってやまないさらば青春の光*1
この二組が満を持して初めてユニットライブをやると言った上、私は今年特に「初のユニットライブ」の言葉に非常に弱い。


行かない理由がない。

ただそこまで2組のことをわかっているわけではなく、さらばがまだ松竹で大阪にいた頃、よしもとの劇場に多数立っていたことやレギュラーライブまで持っていたこと*2を持っていたことや、2組が同期で昔から仲が良かったことなどは今回のライブで初耳。

2-3年前ルミネのイベントで久々に*3見取り図を見かけた際に感じた「エライ華があってキレイ」

見取り図・盛山はもっとデカくもっと小汚かった。今はこうなんというか芸人としての美しさを全て兼ね備えていると言うのがピッタリだ。
同じく見取り図・リリーも今や顔の整ったボケの好青年として女性からの人気も絶大の様子だが、昔はもっと汚かった。
(これも今回のライブで初めて知ったのだが)リリーは長髪でハットを被っている風貌からNSC時代からの同期に「リリー・フランキーみたいやな」と「リリー」のあだ名を付けられたことからそれがそのまま芸名になったそうな。リリー・フランキーは今でこそ素敵なおじ様だが、リリー・フランキーに似ていると言われていた人物が小奇麗なわけがない。
見取り図ってもっと汚かったよね?と言っても誰も信じてくれない。
キレイな見取り図に私は未だ慣れていない。
しかしネタはと言えばキレも確かで、5分前後の漫才で無駄な間がない。こちらはまんまとずっと笑わされる。
ツッコミ・盛山の「あたおか(=頭おかしい)」というフレーズがM-1敗者復活を機に全国に轟いた(?)が
第2弾*4としてのおっかく

オッサン確定のことらしい。まず「オッサン確定」という熟語もなかなか味わい深い。
「あたおか」のただのツッコミフレーズとはしておけないブレイクの感じを第二弾であるおっかくが見劣りすることなく追いかける。ブレイクフレーズが続編もクオリティを保ち続けるという例はそうそうお目にかかれない。音感だけではなく盛山の的確なツッコミスキルあってのフレーズだということをきちんと理解させられる。リリーのボケもますます独特で、ただ淡々としるため笑いの先にうっすら恐怖を感じる。
キレイで怖い、それが今の見取り図だ。


普段あまり観る機会がない見取り図にばかり話が集中しているが、今回よかったのはさらば青春の光の「普通の尺(9-10分)」のネタが堪能出来たことだ。
とっくに気付いていて、ただライブで「短めの尺(3-5分)」をよく見かけるからすっかり忘れていたのだが彼らのネタは前振りで驚くほど笑いがおきない,、ということを再確認出来た。別に起こそうともしていない。「日常にありそうでやっぱりよくよく考えるとない」というシチュエーションを説明し、客に着いてこさせるという丁寧な作業のためだ。しかし賞レース向きの4分前後のネタで笑いを量産する*5彼らはどうして「笑いの無い時間」に耐えられるのかこちらは考えれば考えるほど不思議な気分になる。後段の爆笑に継ぐ爆笑に対する自信ゆえかもしれない。ネタ全体における笑いの総量。さらばは常にこれを見ている。


「満員やな。ミキと和牛やんけ」「俺らワーキャー言われる部類じゃないのに」(さらば青春の光)
「いやクマムシとピスタチオや」(見取り図・盛山)
こんな自虐ではじまったライブ*6だが、大勢の立見まで出たこのライブでワーキャーの代わりに「笑い泣き」を会場のそこかしこからかっさらってライブを締めた。


まだ軽い冗談のレベルかもしれないがエンディングで特番や東京開催という単語もチラついた。
是非大阪以外の場所でも多くの「笑い泣き」を巻き起こしていただきたい。



*1:ゆえ、2017年のキングオブコントで「出し切ったのに勝てなかった」さらばがもうキングオブコントへの出場はしないかもしれないという発言。ライブで耳にしたものだがこれはあの場の悔しさゆえ口が滑ったのだとしていただきたい

*2:さらに東京に来て森東を立ち上げてからも関東よしもとでの出演回数は相当なものらしい

*3:2008-2009年あたりモンスターエンジン目当てで大阪のbaseよしもとに頻繁に足を運んでいた際、周辺の芸人に多少詳しくなったりした時期もあった

*4:本当はもっとあるのかもしれない

*5:実際決勝にも多く進出している

*6:どうでもいいことかもしれないが、さらば青春の光に出待ちがあまりいない、特に沸きに沸いた単独ライブでの出待ちが0人だったエピソードはやや意外であった

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ベストエンタ!vol.53 2018-02-03-021

この日本当は

ゾフィー単独ライブの後、R-1ぐらんぷり準々決勝を見に行く予定であった。しかし取ったつもりのチケットを取っていないことに気付いたのが前日・・・。急遽行くことになったベストエンタ! お初こそいなかったが普段積極的に見に行くわけではない面々を非常に堪能出来ただけでなく、田上よしえはこのライブで披露したネタをそのままR-1準々決勝に持っていった。いわゆる別ライブにはしご出演する前のネタ調整を目に出来たことになる。
さらにこの日、つい先日解散を発表したチャーミングも出演していた。私の生チャーミングはここがラストだったのだ。
色々あったが、滅多に見ることが出来なかったという意味ではまんじゅう大帝国のこんなショット。二人で渾身のギャグ。虹の黄昏の教育を十分にウケた後の素晴らしい成果だ。

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さらにこの日、ライブ中盤あたりから急に具合が悪くなり、しかし後半の好みのネタの流れに緩和されたかと思いきや、エンディングを最後まで観ることは叶わず。諸々印象深いライブだった。

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ゾフィー第4回単独ライブ「TeHe」 2018-02-03-020

元・日本で一番面白いフリーのコント師

ゾフィーのことを「日本一面白いフリーのコント師」と呼ぶことが出来なくなってしまった。キングオブコント2017決勝進出後、グレープカンパニー*1に所属することになったからだ。
日本一面白いフリーの・・・ではなくなっても彼らが非常に面白いことに変わりはない。
坊主・上田航平の演技は熱演と言う言葉がぴったりくる。熱演が暑苦しくないという意味において大竹しのぶに匹敵すると思っている。そんな演者はなかなかお目にかかれない。*2サイトウナオキの包み込むような受けの演技は上田の演技と相性バツグンだ。受けの演技が際立つ演者もなかなかお目にかかれない。自分で望んで演者の立場を選ぶ「プロではない」者によく見られる、とにかく「前へ前へ」出ればいいと思っていて結果目障りになってしまうという残念な傾向。その後、プロになっていくのは「前へ前へ」の熱が目障りどころか不可欠な者か、受けという技術的にも心理的にも非常に高いハードルを超えなくては得られないモノを手にした者なのだろう。熱と受け。完璧なプロのバランスと多彩な引き出し。元・日本で一番面白いフリーのコント師が別の日本一になる瞬間を見る日もそう遠くはない気がする。

トラブルも旨味

初日の昼は映像が出ないトラブルあり。オープニングVが曲のみだったり、1本目終わりに上田が急遽トークで繋いだり。バタバタとしたライブの裏側まで感じられてお得。
さらに流れなかったVがライブ後に楽しめる構造。急遽なのかオマケなのか。。。ネタは言うまでもなく本当に全て素晴らしい。自殺設定好きだなとか、海外ドラマの作家が交替でストーリーを描くコント(ファイナルデッドシティ)が結構新境地の感じするな、とか。

参考:
オープニングV

www.youtube.com

2本目のコントの予約サイト



芸が細かい
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結局繋がらない
*3

ユーロライブは上手側の席に座ると袖で演者が移動するのが感じられて非常に趣深い。

*1:サンドイッチマン・永野・カミナリ・東京ホテイソンらも所属する事務所

*2:芸人では他にマッハスピード豪速球の坂巻裕哉も熱演が暑苦しくない

*3:"君塚ホームランセンター web予約フォーム"で検索すると出てくる(2018/03/04現在。別の君塚ホームランセンターも出てくるので注意

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本日ネット番組放送~お笑いポルシェ

今夜はR-1特集


さて私ぴろよと太田プロのピン芸人シモムがお届けするネット番組が今夜も放送!
22:00~下記チャンネルでチェックをどうか。
今夜は「R-1ぐらんぷり2018をより楽しく観るためのススメ!!」をお送り。
本日テスト放送ラスト。皆さまのご来場&コメントお待ち申し上げ。

freshlive.tv



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