アマガエルの大合笑

更新速度:ポルシェよりはるかに遅い ぴろよによるお笑いブログ ライブ多め

トンツカタン×卯月×岡野陽一といかちゃんの「オールナイト9」2018-03-30-047

夜は寝る女とオールナイトライブ


オールナイトか・・・

昔から夜遊びは大好きだが24:00過ぎると寝る。
人んちでも寝る。店でも寝る。静かだろうが大音量だろうが寝る。

うん、苦手だオールナイト。
さらに裏ではこんなライブ
まんじゅう大帝国のおしゃべり大外交 – LOFT PROJECT SCHEDULE
リンク先が切れてもタイトルだけは残しておきたい、そうまんじゅう大帝国初のトークライブ。

どちらか一つだけだったら「オールナイトはどうせ寝るから」と行かなかった。
ただ2つ開催されることで「なぜか迷う」という思考回路が発動しなぜかまんまとSHIBUYA LOFT9に向かっていたのだ・・・
はぁ・・・どういうこと?

結果、寝た。ただ4時間の公演中20分程度だ。よくやった。

特に卯月パート。お目目ぱっちりとはこのこと。
26:00台という非常に厳しい時間帯ではあったがチケット代が10倍になってもよかったという感慨を得る。



トンツカタン60分パートでそれぞれの休日話

15分休憩

卯月45分パート(詳細後述)

15分休憩

即席ユニット:岡野陽一といかちゃんパート30分 まるで父と娘のような会話

15分休憩

全員が出てきて60分:配信ナシとは言え借金・東京03・貪欲な卯月酒井・・・くらいしかキーワードがなかったような


かろうじて全員が写る写真



お話を作るのが好きだったじゃないの、私たち

卯月45分パート詳細

ラママ*1の出番を終えて既に泥酔、酒を注文する酒井・木場。 本当に飲めないのか自分だけはしっかりせねばなのかクリームソーダを注文する林田。

最初、芸人仲間4人で同居生活をはじめた木場の話や初期の卯月を応援している同級生の話・・・等々ファンサービス感のある雑談から。

TV・ラジオのレギュラーを逃し木場のちょっとうるさいお笑いマニアさながらの分析をしはじめたあたりから雰囲気が一変*2 トリオのメディアでの扱われ方とそれへの対応、2人ネタの用意、最高傑作*3ネタ:募金について、そして「きちんと集まってネタを作る時間を取ろう」「昔はもっと練ってストーリーを一生懸命作っていた(が今は時間がない・・・)」そして「昔はもっとお話を作るのが好きだったじゃないの、私たち。練って練ってさ・・・」と酒井等。
泥酔なのにいつも通り流暢に話す木場と泥酔して初めてそのトーク力を人前でいかんなく発揮出来た酒井はこの日のミモノ。

詳しくはこちらの動画を見ていただきたい
freshlive.tv

※多分60日前後限定のアーカイブだと思うのでリンクが切れたらこの記事からも削除する

改めて見てもとても面白い
改めて見るとあの時ほどの衝撃はない

私が何に衝撃を受けたか。
こちらの記事を読んでいただいても読まなくてもいいのだが↓
卯月 第一回 単独公演「そうですか」 2018-01-25-26-014-015 - アマガエルの大合笑

卯月初の単独ライブに行った際、実際面白かったのと盛り上がりに水を差したくなくて遠回りにしか言えなかった言葉がある。
「それでも募金を超えるネタはない」と。

やはりストーリーや構成が練られた「大ネタ」は偶発的にしか出来ないものなのだろうか
募金が偶然の産物だったんだろうか

生意気で口に出すことすら憚れることを考えていたのだがもうこんなことを考えなくて済む。

卯月に時間が出来たのか
卯月がなんらかに気付いて吹っ切れたのか

正確なところはよくわからない。

ただ卯月はこれからストーリーを意識したネタを生み出すのであろう。
近いところで2018年のキングオブコント、遠いところで卯月の素晴らしき未来の幕開けに期待と楽しみが生まれた。

この日のトークライブで私の中で卯月に対してほんの少し抱いていた違和感が完全に拭われた。
いささか身勝手な感慨で共感は得られないかもしれないが、トークの面白さ奥深さに加えてこれがあったからこそ10倍の値段を払っても高くないと思えた。

改めて、卯月のこれからには期待しかしていない。


オマケ

ShibuyaLoft9
ロフト系の中でも比較的新しく、新宿ロフトプラスワンの風格にはまだまだ敵わないと言いそうになるが私がこのライブハウスをロフト系の中でもこよなく愛する理由がある。
下手前方側の席である。
ここがピンとくる方はいるだろうか。
演者と同じ目線で真横からステージを見る形の席。
[:W300]

ステージをこのように撮れる席。

壮観かつ快適な席ゆえ通常時間帯のライブでは即埋まっていることが多いのだが、オールナイトということで比較的余裕があったため迷わずこの席に座った。
ただ場合によってはここ、関係者が座る席に見られることもある。実際初めて行く方は座っていいものかどうか戸惑うとも思う。
私が居眠りしている間、同行の友人が「今日マネージャーさんいらっしゃってますか」と聞かれたのはご愛敬。



トンツカタン×卯月×岡野陽一といかちゃんの「オールナイト9」
日時:2018/3/30(金) 24:30~ 240分※休憩あり 場所:LOFT9 Shibuya(渋谷)
料金:前売:1000円  当日:1200円

*1:正確にはラママ新人コント大会。コント赤信号リーダー渡辺が主催する若手発掘ライブ。コント以外のネタもある。音楽ライブハウス渋谷ラママで30年前後月1で開催中。コーラスライン・準一本ネタ・一本ネタの3レベルに分かれて開催されるライブ。卯月は2018年3月現在準一本ネタランク。

*2:私はあれを「卯月方針会議」と呼んでいる

*3:と私が呼んでいるだけなのだが実際世間の評価もこの募金で上がったと推測する

さらば青春の見取り図 2018-03-18-041

ワーキャーの代わりに

私の移動に「均す」という概念がない
先週は大阪⇒千葉⇒大阪・神戸と自宅にいる日数が極端に少なかった。
まるで売れっ子だが関東から一歩も出ない月だってある。

そんな予定が決まりつつある時期にさらば青春の光と見取り図のライブ「さらば青春の見取り図」が目に入った。

※このバッチ、よしもとはザ・森東に許可はとっていないらしい。 実は今回の大阪入り、日曜でも十分間に合ったはずなのだがこのライブのために前日の18(土)に大阪入りした。
次のM-1でも話題をさらうのではという見取り図と、キングオブコントでしずる・うしろシティとの三つ巴を(私が)願ってやまないさらば青春の光*1
この二組が満を持して初めてユニットライブをやると言った上、私は今年特に「初のユニットライブ」の言葉に非常に弱い。


行かない理由がない。

ただそこまで2組のことをわかっているわけではなく、さらばがまだ松竹で大阪にいた頃、よしもとの劇場に多数立っていたことやレギュラーライブまで持っていたこと*2を持っていたことや、2組が同期で昔から仲が良かったことなどは今回のライブで初耳。

2-3年前ルミネのイベントで久々に*3見取り図を見かけた際に感じた「エライ華があってキレイ」

見取り図・盛山はもっとデカくもっと小汚かった。今はこうなんというか芸人としての美しさを全て兼ね備えていると言うのがピッタリだ。
同じく見取り図・リリーも今や顔の整ったボケの好青年として女性からの人気も絶大の様子だが、昔はもっと汚かった。
(これも今回のライブで初めて知ったのだが)リリーは長髪でハットを被っている風貌からNSC時代からの同期に「リリー・フランキーみたいやな」と「リリー」のあだ名を付けられたことからそれがそのまま芸名になったそうな。リリー・フランキーは今でこそ素敵なおじ様だが、リリー・フランキーに似ていると言われていた人物が小奇麗なわけがない。
見取り図ってもっと汚かったよね?と言っても誰も信じてくれない。
キレイな見取り図に私は未だ慣れていない。
しかしネタはと言えばキレも確かで、5分前後の漫才で無駄な間がない。こちらはまんまとずっと笑わされる。
ツッコミ・盛山の「あたおか(=頭おかしい)」というフレーズがM-1敗者復活を機に全国に轟いた(?)が
第2弾*4としてのおっかく

オッサン確定のことらしい。まず「オッサン確定」という熟語もなかなか味わい深い。
「あたおか」のただのツッコミフレーズとはしておけないブレイクの感じを第二弾であるおっかくが見劣りすることなく追いかける。ブレイクフレーズが続編もクオリティを保ち続けるという例はそうそうお目にかかれない。音感だけではなく盛山の的確なツッコミスキルあってのフレーズだということをきちんと理解させられる。リリーのボケもますます独特で、ただ淡々としるため笑いの先にうっすら恐怖を感じる。
キレイで怖い、それが今の見取り図だ。


普段あまり観る機会がない見取り図にばかり話が集中しているが、今回よかったのはさらば青春の光の「普通の尺(9-10分)」のネタが堪能出来たことだ。
とっくに気付いていて、ただライブで「短めの尺(3-5分)」をよく見かけるからすっかり忘れていたのだが彼らのネタは前振りで驚くほど笑いがおきない,、ということを再確認出来た。別に起こそうともしていない。「日常にありそうでやっぱりよくよく考えるとない」というシチュエーションを説明し、客に着いてこさせるという丁寧な作業のためだ。しかし賞レース向きの4分前後のネタで笑いを量産する*5彼らはどうして「笑いの無い時間」に耐えられるのかこちらは考えれば考えるほど不思議な気分になる。後段の爆笑に継ぐ爆笑に対する自信ゆえかもしれない。ネタ全体における笑いの総量。さらばは常にこれを見ている。


「満員やな。ミキと和牛やんけ」「俺らワーキャー言われる部類じゃないのに」(さらば青春の光)
「いやクマムシとピスタチオや」(見取り図・盛山)
こんな自虐ではじまったライブ*6だが、大勢の立見まで出たこのライブでワーキャーの代わりに「笑い泣き」を会場のそこかしこからかっさらってライブを締めた。


まだ軽い冗談のレベルかもしれないがエンディングで特番や東京開催という単語もチラついた。
是非大阪以外の場所でも多くの「笑い泣き」を巻き起こしていただきたい。



*1:ゆえ、2017年のキングオブコントで「出し切ったのに勝てなかった」さらばがもうキングオブコントへの出場はしないかもしれないという発言。ライブで耳にしたものだがこれはあの場の悔しさゆえ口が滑ったのだとしていただきたい

*2:さらに東京に来て森東を立ち上げてからも関東よしもとでの出演回数は相当なものらしい

*3:2008-2009年あたりモンスターエンジン目当てで大阪のbaseよしもとに頻繁に足を運んでいた際、周辺の芸人に多少詳しくなったりした時期もあった

*4:本当はもっとあるのかもしれない

*5:実際決勝にも多く進出している

*6:どうでもいいことかもしれないが、さらば青春の光に出待ちがあまりいない、特に沸きに沸いた単独ライブでの出待ちが0人だったエピソードはやや意外であった

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ベストエンタ!vol.53 2018-02-03-021

この日本当は

ゾフィー単独ライブの後、R-1ぐらんぷり準々決勝を見に行く予定であった。しかし取ったつもりのチケットを取っていないことに気付いたのが前日・・・。急遽行くことになったベストエンタ! お初こそいなかったが普段積極的に見に行くわけではない面々を非常に堪能出来ただけでなく、田上よしえはこのライブで披露したネタをそのままR-1準々決勝に持っていった。いわゆる別ライブにはしご出演する前のネタ調整を目に出来たことになる。
さらにこの日、つい先日解散を発表したチャーミングも出演していた。私の生チャーミングはここがラストだったのだ。
色々あったが、滅多に見ることが出来なかったという意味ではまんじゅう大帝国のこんなショット。二人で渾身のギャグ。虹の黄昏の教育を十分にウケた後の素晴らしい成果だ。

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さらにこの日、ライブ中盤あたりから急に具合が悪くなり、しかし後半の好みのネタの流れに緩和されたかと思いきや、エンディングを最後まで観ることは叶わず。諸々印象深いライブだった。

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ゾフィー第4回単独ライブ「TeHe」 2018-02-03-020

元・日本で一番面白いフリーのコント師

ゾフィーのことを「日本一面白いフリーのコント師」と呼ぶことが出来なくなってしまった。キングオブコント2017決勝進出後、グレープカンパニー*1に所属することになったからだ。
日本一面白いフリーの・・・ではなくなっても彼らが非常に面白いことに変わりはない。
坊主・上田航平の演技は熱演と言う言葉がぴったりくる。熱演が暑苦しくないという意味において大竹しのぶに匹敵すると思っている。そんな演者はなかなかお目にかかれない。*2サイトウナオキの包み込むような受けの演技は上田の演技と相性バツグンだ。受けの演技が際立つ演者もなかなかお目にかかれない。自分で望んで演者の立場を選ぶ「プロではない」者によく見られる、とにかく「前へ前へ」出ればいいと思っていて結果目障りになってしまうという残念な傾向。その後、プロになっていくのは「前へ前へ」の熱が目障りどころか不可欠な者か、受けという技術的にも心理的にも非常に高いハードルを超えなくては得られないモノを手にした者なのだろう。熱と受け。完璧なプロのバランスと多彩な引き出し。元・日本で一番面白いフリーのコント師が別の日本一になる瞬間を見る日もそう遠くはない気がする。

トラブルも旨味

初日の昼は映像が出ないトラブルあり。オープニングVが曲のみだったり、1本目終わりに上田が急遽トークで繋いだり。バタバタとしたライブの裏側まで感じられてお得。
さらに流れなかったVがライブ後に楽しめる構造。急遽なのかオマケなのか。。。ネタは言うまでもなく本当に全て素晴らしい。自殺設定好きだなとか、海外ドラマの作家が交替でストーリーを描くコント(ファイナルデッドシティ)が結構新境地の感じするな、とか。

参考:
オープニングV

www.youtube.com

2本目のコントの予約サイト



芸が細かい
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結局繋がらない
*3

ユーロライブは上手側の席に座ると袖で演者が移動するのが感じられて非常に趣深い。

*1:サンドイッチマン・永野・カミナリ・東京ホテイソンらも所属する事務所

*2:芸人では他にマッハスピード豪速球の坂巻裕哉も熱演が暑苦しくない

*3:"君塚ホームランセンター web予約フォーム"で検索すると出てくる(2018/03/04現在。別の君塚ホームランセンターも出てくるので注意

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